四字熟語辞典

心に響いた四字熟語があれば、それをあなたの「座右の銘」にしてください。きっとあなたの人生を豊かで実りあるものにしてくれます!

五里霧中(ごりむちゅう)

▶深い霧に包まれて方角が分からないこと。転じて、何の手がかりもないまま行動すること。どうすればいいのか困惑する状態のことをいう。

【例】五里霧だったこの研究も、ようやく展望が開けてきた。

【類】曖昧模糊(あいまいもこ)、暗中模索(あんちゅうもさく)

【対】明明白白(めいめいはくはく)

 

鎧袖一触(がいしゅういっしょく)

▶敵を全く問題にしないことの形容で、簡単に相手を負かしてしまうこと、弱い相手にたやすく一撃を加えてダメージを与えることをいう。鎧の袖がちょっと触れただけで敵を打ち負かすことからきている。

【例】横綱が、平幕力士をすんなり鎧袖一触した。

【類】勢力伯仲(せいりょくはくちゅう)

安心立命(あんしんりつめい)

▶いついかなるときにも心が落ち着いていること。利害に心を惑わされないこと。

▶「安心」は心配がないこと。「あんじん」とも読む。「立命」は、天から与えられたものを全うすることで、天命に身をまかせて心を動かさず、生死や利害にまどわされずに超然としているという意味。「りゅうみょう」とも読む。

【例】今は安心立命の境地です。

【類】安心決定(けつじょう)

和気藹藹(わきあいあい)

▶なごやかな雰囲気に満ち満ちたさま。

▶「和気」は仲むつまじい雰囲気。「藹藹」はその場にいる人の気持ちが一様に打ち解けている様子。「和気愛愛」、これは造語。

【例】当店は和気藹藹とした雰囲気が特徴です。

【類】和気藹然(あいぜん)、和気洋洋(ようよう)

利害得失(りがいとくしつ)

▶利益と損害。儲けと損失。また、それについて考慮すること。

▶「利害」と「得失」は同義語で、損得の意。

【例】目先の利害得失にとらわれてはいけない!

【類】利害損得(そんとく)、利害得喪(とくそう)

夜郎自大(やろうじだい)

▶自分の力量を知らない者が、仲間うちでいばること。ひとりよがりにうぬぼれて、尊大に振る舞うこと。井の中の蛙、大海を知らず。

▶西南部の民族の中で優勢を誇っていた「夜郎」は得意になり、漢の強大さを知らずに使者を送り、自国と漢王朝の大小を問うた。

【例】料理人の父は、夜郎自大にならないよう、ライバル店の料理を研究している。

【類】井底之蛙(せいていのあ)、自高自大(じこうじだい)、唯我独尊(ゆいがどくそん)

満身創痍(まんしんそうい)

▶全身が傷だらけであること。また、方々から非難を浴びて、精神的にひどく痛めつけられた状態。

▶「創痍」は刃物などで受けた傷や、手ひどく受けた損害の意。

【例】戦争で満身創痍となった国民。

【類】満身傷痍(しょうい)、疲労困憊(ひろうこんぱい)

 

才気煥発(さいきかんぱつ)

才能が輝くさま。

▶頭の回転が速く優れていること。鋭い才能が外に現れること。才能が光り輝くこと。他の人には見られないきらめき、ひらめきを評していう。

▶「才気」は素早く適切な判断ができること。「煥」は火が赤々と輝くという意で、「煥発」は輝き現れること。

【例】才気煥発な彼ならではのアイデア

【類】才気横溢(おういつ)

 

安車蒲輪(あんしゃほりん)

老人をいたわる。

▶お年寄りをいたわり、大切にすること。また、賢者を優遇してもてなすこと。

▶「安車」は、お年寄りや女性が座って乗れる車のことで、昔、中国では車は立って乗るものだった。「蒲輪」は、蒲(がま)の穂で車輪を包むことによって振動を和らげ、乗り心地をよくしたもの。

【例】お年寄りには安車蒲輪を心がけて接している。

【類】安車軟輪(あんしゃなんりん)

 

安居楽業(あんきょらくぎょう)

▶現状に十分満足して、楽しんで仕事をすること。

【例】やっと安居楽業の生活を送れ、ほっとしました。

【類】安家(あんか)楽業、安土(あんど)楽業

【対】兵荒馬乱(へいこうばらん)